
高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し高所安全対策のご提案をしています。
このコラムでは「ダム管理支援業務」とはどんな業務なのか、またどんなリスクが潜んでいるのかを探っていきます。
ぜひご参考にしていただければと思います。
ダムは、私たちの生活に欠かせない水資源を管理する施設です。
そんなダムの安全運用に寄与しているのが「ダム管理支援業務」です。
ダム管理支援業務に従事する方は、どのような作業を行うのでしょうか。
本記事では、ダム管理支援業務の内容と想定されるリスクについて解説します。
ダム管理支援業務とは

ダム管理支援業務とは、治水、利水、発電など多様な役割を持つ社会インフラであるダムの管理・運用を支援する専門業務です。
ただ水を貯めておくというイメージがあるかもしれませんが、ダムとしての機能を維持するためには日々の管理が欠かせません。
特に大雨などで水量が増えるときには、ダムの機能維持が下流地域の安全を支えます。
ダム管理支援業務の作業内容

ダム管理支援業務では、主に以下のことを行います。
- ダム本体や関連施設の点検
- 貯水池の巡視
- ゲート設備の操作補助
- 観測データの整理
それぞれ細かく作業内容を見ていきましょう。
ダムの点検業務
ダムの点検業務は、構造物に異常がないか調べ、ダムとしての健全性を維持するために行われます。
コンクリートダムでは堤体表面のひび割れや漏水の有無、コンクリートの劣化などを、フィルダムでは堤体の変形や亀裂、法面の侵食、漏水状況などを確認します。
| ダムの種類 | 特徴 |
|---|---|
| コンクリートダム | 主にコンクリートで造られたダム。 構造は重力式(断面が三角形)、アーチ式などがあり、重力式コンクリートダムが最も一般的。 |
| フィルダム | 主に土や岩などの自然素材を積み上げて造るダム。ロックフィル(岩石主体)とアースフィル(土主体)に分かれる。 |
貯水池の巡視業務
貯水池の巡視は、ダム湖や周辺の状態を把握するための業務です。
陸上からの巡視やドローンを用いた点検を行う場合もありますが、広い湖面を持つダムでは巡視船を使用することもあります。
周囲の斜面の崩落や倒木の有無、流木やごみなどの浮遊物の状況を確認します。
水位の変動で露出する斜面は、土砂の流出や岩の落下が起きやすいため、定期的な巡視が欠かせません。
ゲート操作
ダムには、下流への放流量を調整するゲート設備が設置されています。
ゲート操作により、農業用水や工業用水などの利水需要に応じて放流量をコントロールし、効率的な水資源管理を行っています。
観測データの整理
ダム管理では洪水調節や点検・修繕計画、行政や利用者への情報提供のために、多様な水文・気象情報を継続的に観測し整理しています。
代表的なデータには、水位、雨量、積雪、流入量・放流量、河川流量、気象データなどが含まれます。
さらに、堤体の変位や漏水量、揚圧力、地震観測情報など、ダムの構造安全性に関わる重要な情報も収集・管理されます。
これらのデータは、データロガーやパソコンを活用したダム管理システムで整理・集計され、リアルタイム監視や長期保管、操作記録の作成、情報提供に利用されます。
近年はAIを活用した予測システムも導入され、効率的で安全なダム運用を支えています。
ダム管理支援業務における主な危険要因

ダム管理支援業務にはどのような危険が潜んでいるのでしょうか。
高所からの墜落・転落リスク
多くのダムは水を貯めるために、高さのある構造物として建設されています。
そのため、ダム管理支援業務では高所での作業が日常的に発生します。
堤体の点検作業では上部から下部まで広い範囲を確認する必要があり、数十メートル規模の高さで作業することも珍しくありません。
ダム管理支援業務では墜落・転落による重大事故のリスクが常に存在します。
急傾斜地での滑落リスク
ダムの貯水池は、一般的に山間部の谷を堰き止めて作られることが多く、周囲が急傾斜地となっていることも珍しくありません。
急傾斜地では、地すべりや斜面崩壊の発生リスクがあり、水位の変動時には地盤や斜面の安定性に影響を及ぼすことが報告されています。
急傾斜地の移動は滑落リスクが高いため、歩行に際して相応の注意・安全対策が必要不可欠です。
まとめ
ダム管理支援業務は、社会インフラの維持管理という重要な役割を担っています。
しかし、ダム管理の業務は高所作業や急傾斜地での作業など、危険なこともあります。
作業に従事する方は、安全対策を徹底し、事故のない職場環境を目指しましょう。

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