
高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し高所安全対策のご提案をしています。
このコラムでは「現場における熱中症対策」に視点を向けて、安全対策を考えてみたいと思います。
ぜひご参考にしていただければと思います。
毎年、暑い季節の現場では多くの作業者が熱中症で倒れています。
危険性がこれほど叫ばれているのに、なぜ熱中症はなくならないのでしょうか。
本記事では、現場作業の熱中症がなぜ起こりやすいか、そして具体的に取るべき対策を解説します。
現場作業で熱中症が起こりやすい理由

現場作業は、ほかの職場と比べて熱中症の危険が高い環境に置かれています。
厚生労働省の統計では、令和6年に職場で熱中症により死傷した人は1,257人にのぼり、前年より約14パーセント増えました。
そのうち建設業と製造業が大きな割合を占めています。
高温多湿の作業環境にあること
屋外の現場では、気温の高さに加えて、強い日差しによる輻射熱が問題です。
アスファルトは太陽光で高温になり、照り返しが体感の暑さを押し上げます。
湿度が高い日には汗が蒸発しにくくなり、汗による体温調節がうまく働かなくなります。
屋内であっても、風通しの悪い場所や熱を発する機械の近くなどの環境にあれば、屋外と変わらない暑さになることもよくあります。
体への負担が大きい作業であること
現場作業の多くは、重い資材を運んだり、長時間立ち続けたり、体への負担が大きい仕事です。
筋肉を使う作業では体内で多くの熱が生まれ、暑い環境にあれば熱を逃がしにくくなります。
保護具や厚手の作業着を身につける現場では、熱や汗が衣服の内側にこもり、体温が上がりやすくなります。
集中して作業を続けるうちに、のどの渇きや疲れに気づかず、水分補給や休憩が後回しになることも珍しくありません。
作業の強度が高いほど、また連続して働く時間が長いほど、熱中症のリスクは積み重なっていきます。
現場でできる熱中症の予防策

熱中症は、日々の心がけと現場の工夫次第で減らせます。
現場単位で取り組める予防策を見ていきます。
こまめな水分補給
熱中症を防ぐ基本は、汗で失われる水分と塩分をこまめに補うことです。
のどの渇きを感じた時点では、すでに体は軽い脱水に傾いています。
ただし大量に汗をかく現場では、水だけを飲むと体内の塩分が薄まり、かえって体調を崩すことがあります。
水分補給には、汗で失った塩分も同時に補える経口補水液やスポーツドリンクが適しています。
水を飲むのなら、塩分を含んだタブレットや飴を併用するのもよい方法です。
作業の区切りごとに少しずつ飲むことを習慣にすると効果的です。
暑さに体を慣らす
暑さに慣れていない状態でいきなり炎天下の作業に入ると体温調節がうまく働かず、熱中症を起こしやすくなります。
体が暑さに慣れてくると、汗をかき始めるのが早くなり、体温の急な上昇を抑えられるようになります。
梅雨明けの急に暑くなった時期や、連休明けで体が暑さを忘れている時期は、順化が追いつかず危険が高まります。
新しく現場に入った人や、しばらく暑い環境を離れていた人は、最初から全力で働かず、体を慣らす期間を意識することが大切です。
作業前の体調チェック
熱中症のなりやすさは、その日の体調に左右されます。
朝食を抜くと水分や塩分、エネルギーが不足したまま暑さにさらされることになるのでしっかりと摂りましょう。
睡眠不足や疲労が残っていると体温を調節する力が落ち、いつもと同じ作業でも熱中症のリスクが上がります。
前夜の飲酒も要注意です。
アルコールには利尿作用があり、二日酔いの状態では作業を始める前から軽い脱水に陥っていることがあります。
心疾患や糖尿病、高血圧などの持病がある人は、暑さの影響を受けやすいため、より慎重な体調管理が求められます。
休憩場所を確保する
暑い中で作業を続けると体に熱が少しずつたまっていきます。
たまった熱を逃がすには、こまめに作業を離れて、涼しい場所で休むことです。
日陰やクーラーの効いた室内、冷房を入れた車内など、体を冷やせる休憩場所をあらかじめ確保しておくと安心です。
休憩中に水分と塩分を補給し、体のほてりが引くまで休むことで熱中症のリスクを下げられます。
暑さが厳しい日やWBGTの数値が高い日は、休憩の回数を増やし、一回あたりの作業時間を短くする工夫も効果的です。
まとめ
現場作業は高温と重労働が重なり、そもそも熱中症の危険が高い環境です。
こまめな水分補給と暑熱順化、作業前の体調確認、涼しい場所での休憩を日々の習慣にすることが欠かせません。
少しでもおかしいと感じたら無理せず涼しい場所で体を休め、危険なサインがあればためらわず119番へ通報してください。

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