外壁塗装で必要な安全対策とは?作業リスクを低減する方法を紹介

ひらの

高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し高所安全対策のご提案をしています。
このコラムでは「外壁塗装の高所作業」に視点を向けて、安全対策を考えてみたいと思います。
ぜひご参考にしていただければと思います。

外壁塗装は戸建て住宅やマンション、ビルなどの外壁の保護と美観の向上を担っています。

個人宅でもオフィスビルでも、数年~十数年に一度は外壁塗装が必要です。

外壁塗装作業は、ほとんどの場合で高所作業を伴います。

外壁塗装の注文を受けた際に、依頼主のニーズに合うサービスを提供しつつ、安全を確保することが重要です。

この記事では外壁塗装で必要な、安全対策の内容と作業時のリスク低減措置を紹介します。

目次

外壁塗装で重要な3つの安全対策

外壁塗装の作業はリスクを伴うので、事業者は綿密に考えて安全対策をすることが重要です。

外壁塗装では作業員の安全対策をするだけでなく、依頼主や環境についても考慮して対策を検討する必要があります。

ここでは外壁塗装で欠かせない基本の安全対策を紹介します。

有害性のリスクがある塗料による健康被害対策

外壁塗装では、有害性が懸念される有機溶剤を使用している塗料や薬品を使う場合があります。

有害性のリスクある塗料などを使用して外壁塗装をするときには安全対策が必要です。

有機溶剤は揮発性が高いので、作業中に作業員が被ばくします。

被ばく量を減らすために作業場所から揮発性物質を拡散させる換気の対応が重要です。

住みながら外壁塗装をするときには、居住者の被ばくによる健康被害も起こり得るので欠かせない安全対策です。

塗料などの廃棄物の適正処分の対策

外壁塗装をしたときには環境への配慮が必要です。

外壁塗装に有機溶剤を使用した油性塗料を用いる場合には環境負荷が大きくなります。

水性塗料に比べると乾きやすいので外壁塗装の作業工程を短縮しやすいのはメリットですが、油性塗料は環境負荷を減らすために適正処分を徹底しなければなりません。

作業員が余った塗料を不正な方法で処分してしまわないように対策する必要があります。

高所作業による転落・転倒の安全対策

外壁塗装は一般的に2m以上の高所で作業をする必要が生じます。

労働安全衛生法で高所作業に該当する業務なので、法令に基づく安全対策が必須です。

転落や転倒などによる事故を起こさないように安全対策をしましょう。

外壁塗装の作業に欠かせない安全対策

外壁塗装は、作業員のリスクを考えて安全に働ける環境を整えることが大切です。

作業員の健康だけでなく、モチベーションにも影響します。

ここでは外壁塗装の作業に関連して必要な安全対策を紹介します。

安定した足場の設置

外壁塗装の作業の安全対策では足場の設置が基本です。

安定した足場を塗装する建物の周囲に設置して、安心して作業できる環境を整えます。

足元が安定した環境なら丁寧な作業ができるので、外壁塗装の品質向上にもつながります。

安全性と施工品質を同時に向上させられる対策です。

足場を組めない環境での墜落制止用器具の着用

外壁塗装をする建物の周辺環境によっては足場を組めない場合があります。

隣の建物との間に十分なスペースがなかったり、崖になっていて足場を組む場所がなかったりすることもあります。

足場を組めない環境で2m以上の高さになる場合には墜落制止用器具の着用が義務です。

講習を受けて資格を有している作業員に対応させることも求められます。

フルハーネス以外にもヘルメットなどの保護具を常時着用して、事故が発生したときの怪我のリスクを減らす対策も重要です。

足場の日常点検の実施

外壁塗装で足場を組んだときにも日常点検をし、安全な状態が保たれていることを確認する必要があります。

外壁塗装は二週間以上に及ぶ場合もあり、足場を設置した時点から状態が変わる可能性があります。

特に風雨によって作業を中断したときには劣化したり、緩みが生じたりすることがあるので注意が必要です。

使用前に点検をして安全に不安がある場合には、修繕してから作業を始めることが大切です。

作業のマニュアル化

外壁塗装での安全対策は、周知徹底されて作業員全員が意識して取り組まなければなりません。

作業マニュアルを作成して、作業工程ごとに必要な安全対策をルーチンでおこなえるようにすると事故を減らせます。

足場の組み方や点検方法も定式化すると、安全に作業できる環境を安定して整えられます。

必要な安全対策をスキップしてしまったために事故を起こしてしまうことはよくあるので、マニュアル化して必ず全員が実施する仕組みを整えましょう。

まとめ

外壁塗装は必ず高所作業になるので、作業者を事故から守るための安全対策が必要です。

有機溶剤を使用している塗料に対する作業者の被ばくや環境への放出によるリスクも考慮して、総合的な安全対策を立てましょう。

外壁塗装の安全対策として共通して重要なのは足場の設置です。

足場を組み立てられない現場もありますが、基本的には安全対策と品質向上を重視して安定した足場を作り、不安なく作業できる環境を整えることが大切です。

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