
高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し高所安全対策のご提案をしています。
このコラムでは「施工管理者等足場点検実務者研修」に視点を向けて、安全対策を考えてみたいと思います。
ぜひご参考にしていただければと思います。
高所作業で発生する労働災害には、作業員の不注意などの人的要因だけでなく、設備の不備が原因となるケースも少なくありません。
特に足場に関しては、安全な作業環境維持のために設置時の適切な施工や点検が欠かせません。
そのために設けられているのが「施工管理者等のための足場点検実務者研修」です。
この記事では、本研修の概要について詳しく解説します。
施工管理者等のための足場点検実務者研修とは

施工管理者等のための足場点検実務者研修は、足場の点検担当者が受講する研修です。
令和5年(2023年)10月1日の労働安全衛生規則改正に伴い、以下が義務となりました。
- 足場の点検時には、点検者をあらかじめ指名し、その者に点検を行わせること
- 点検を行ったときは、点検者氏名の記録・保存を行うこと
この改正によって義務となった足場の点検者の養成に対応し、整備されたという背景があります。
施工管理者等のための足場点検実務者研修は、労働安全衛生規則第567条等に基づく安全衛生教育として位置付けられ、足場の構造や設置基準、点検手順などを学び、足場の安全を確保するための知識・技能を高めることを目的としています。
よく似たものに「足場の組立て等作業従事者特別教育」がありますが、こちらは足場の組み立てや解体などの作業従事者に義務付けられている講習です。

施工管理者等のための足場点検実務者研修の講座概要

施工管理者等のための足場点検実務者研修の講座概要について見ていきましょう。
カリキュラム
カリキュラムの内容は、2科目で合計4時間の講習となっています。
| 科目 | 時間 |
|---|---|
| 足場の組立て等の安全施工と保守管理 | 3時間 |
| 災害事例及び関係法令 | 1時間 |
| 合計 | 4時間 |
足場の組立て等の安全施工と保守管理
足場・部材の種類・特徴、組立てや変更時の点検ポイント、変更後などの保守管理の方法、安全管理、点検記録などについて学びます。
災害事例及び関係法令
足場からの墜落関連災害の事例と防止対策、労働安全衛生法など関係法令解説、手すり先行工法ガイドラインの概要について学びます。
受講対象者
施工管理者等のための足場点検実務者研修を受講するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。
まず、原則として満18歳以上であることが条件です。
その上で、建設工事の施工管理の実務経験がある方(現場監督、施工管理担当、現場代理人、統括安全衛生責任者など)、または事業所(本社や支店)の安全衛生部門で足場の設置計画書の審査や、現場の安全パトロールなどの業務経験がある方が対象となります。
施工管理者等のための足場点検実務者研修の受講方法

続いて、施工管理者等のための足場点検実務者研修の受講方法についてお伝えします。
各地域の建設業労働災害防止協会や指定団体が主催し、会場で研修が行われるのが一般的ですが、近年はWeb講座(オンライン研修)による受講も可能になっています。
- 各地の建設業労働災害防止協会が主催する会場で受講(対面研修)
- インターネットを利用した「オンライン(Web)研修」
Web講座は、顔認証システムなど本人確認を行う形で実施されることが多いです。
受講の流れ
受講は以下の流れで進みます。
- 主催団体のWebサイトで日程と受講方法(集合・Web)を確認
- Webサイトの申し込みフォームやFAX等で申し込み
- 必要書類の提出、受講料の振込
- 集合研修では指定会場で受講、Web研修は任意の場所で受講
- 講義受講後に試験または修了テストを受ける
- 修了証(カード型またはPDF等)が交付される
受講料は例として1万円前後+テキスト代が相場ですが、地域や主催団体によって異なります。
修了証の形式はPDF版とカード版の2種類あります。
まとめ
「施工管理者等のための足場点検実務者研修」は、足場設置時の安全な職場環境を維持するために設けられた教育制度です。
2023年10月の労働安全衛生規則改正により、足場点検者の指名と点検者氏名の記録・保存が義務化されたことを受けて新設されました。
足場作業を行う企業は、法令を順守し安全管理体制を整えるためにも、早期に施工管理者等のための足場点検実務者研修を受講させましょう。

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