現場の安全管理にウェアラブルカメラを活用!導入メリット・活用シーンを解説

ひらの

高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し高所安全対策のご提案をしています。
このコラムでは「ウェアラブルカメラ」に視点を向けて、安全対策を考えてみたいと思います。
ぜひご参考にしていただければと思います。

建設・製造現場における安全対策ツールとして「ウェアラブルカメラ」が注目されています。

ウェアラブルカメラを使うことで、現場の安全性はどのように向上するのでしょうか。

本記事では、ウェアラブルカメラ導入のメリットから活用シーン、運用上の注意点まで解説します。

目次

ウェアラブルカメラとは?

ウェアラブルカメラとは、身体やヘルメットなどに装着し、ハンズフリーで映像や音声を記録・送信できる小型カメラのことです。

建設現場向けの製品の多くはネットワーク接続に対応しており、離れた場所にいる管理者や熟練技術者が、現場の映像をリアルタイムで確認しながら音声で指示を出すといった使い方ができます。

ウェアラブルカメラを安全管理で活用するメリット

ウェアラブルカメラを安全管理に活用することで、どのような効果が得られるでしょうか。

リアルタイムで安全確認ができる

作業員がカメラを装着することで、現場の状況をリアルタイムに把握できます。

足場の状態や保護具の着用状況、立入禁止区域の管理などを、遠隔地にいながら安全パトロールと同等の精度で確認できるため、現場の安全水準を高く維持しやすくなります。

危険な状況を発見できる

映像を通して危険な作業や不安全行動をいち早く察知し、即座に注意・指示を送ることが可能です。

管理者は視覚情報に基づいて判断できるため、電話のみの報告に比べ、はるかに正確・迅速に対応できます。

事故発生時に記録・分析ができる

万が一事故が発生した際、カメラの映像は客観的な事故記録となります。

録画データをもとに詳細な原因分析を行うことで、実効性の高い再発防止策の立案や、リアリティのある安全教育教材としての活用が期待できます。

安全管理にウェアラブルカメラが注目される理由

ウェアラブルカメラが建設現場の安全管理ツールとして注目される背景には何があるでしょうか。

慢性的な人手不足

建設業界の就業者数はピーク時から約3割減少しており、現場の人手不足は慢性化しています。

一人の現場監督が複数の現場を掛け持ちするケースも珍しくなく、その場合、すべての現場に目を光らせることが困難になっています。

ウェアラブルカメラを活用した遠隔監視は、移動時間を削減しながら現場の安全水準を維持・向上させるための解決策として期待されています。

遠隔臨場の推進

国土交通省が推進する「i-Construction」の一環として、「遠隔臨場」の導入が加速しています。

これはウェアラブルカメラ等の映像・音声を用いて、Web会議システム越しに「段階確認」「材料確認」「立会」を非対面で行う試みです。

2022年度の本格実施以降、公共工事での実績が積み上がったことで現在では民間工事においても生産性向上と、安全管理を両立するスタンダードな手法として広がりを見せています。

参考:国土交通省|建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)

労働安全衛生法改正への対応

2025年4月に施行された改正労働安全衛生法では、保護具の着用徹底や立入禁止区域の管理強化など、現場に求められる安全管理基準が一段と厳格化されました。

従来のような「人の目」だけに頼る管理には限界があり、カメラ映像による確実な記録や、AI検知を組み合わせた高度な安全管理体制への移行が、企業のコンプライアンス遵守において重要となっています。

ウェアラブルカメラの活用シーン

建設現場の安全管理において、ウェアラブルカメラが特に効果を発揮する場面を紹介します。

安全パトロールの遠隔実施

本社や支店の安全管理部門が、各現場のウェアラブルカメラ映像を通じて巡回を実施できます。

現場の職長がカメラを装着して歩くことで、管理者は事務所にいながら現場を確認。

不安全な箇所があればその場で音声指示を出せるため、移動コストを削減しつつ、パトロールの回数と質を向上させることが可能です。

高所作業の遠隔監視

屋根上や足場、高所作業車など、常に危険が伴う場所での作業を地上から監視します。

作業員の目線映像によって、足場のガタつきや親綱の緊張状態、フックの掛け忘れなどを詳細に把握。

地上にいる管理者が「第三者の目」としてチェック機能を果たすことでヒヤリハットを防ぎます。

危険作業時の立会・監督

クレーンによる揚重作業や重機の近接作業など、一瞬の判断ミスが重大事故につながる場面で活用します。

作業指揮者が装着するカメラの映像を、安全担当者が離れた場所からバックアップ。

複数の視点で安全を確認し、無線を通じて判断を共有することで確実で多角的な安全管理体制を構築できます。

悪天候後の現場安全確認

台風や大雨が通過した後、作業再開の前に行う現場確認を効率化します。

まずは担当者が先行して現場に入り、カメラで被災状況や足場の緩みなどを中継。

事務所に控える複数の責任者が映像を確認し、的確に作業再開の可否を判断できるため、ダウンタイムの短縮と二次災害の防止を両立できます。

ウェアラブルカメラ導入時の注意点

ウェアラブルカメラの導入・運用にあたっての注意点をお伝えします。

通信環境の整備が必要

リアルタイムでの映像共有を前提とする場合、現場の通信インフラ整備は避けて通れません。

特にトンネル内や山間部、地下工事といった電波の届きにくい場所では、映像の遅延や音声の途切れが致命的な判断ミスに繋がる恐れがあります。

導入にあたっては通信状況を確認し、必要に応じてWi-Fi環境を構築するなどの対策を講じる必要があります。

カメラ性能

建設現場は粉塵や雨、振動など精密機器にとって過酷な環境です。

少なくとも噴流水に耐えられるIP65以上の防塵防水性能は必須条件となります。

また、不意の落下や衝突といった事故を考慮し、公的規格に準拠した耐衝撃性能を有しているかどうかも製品選びにおいて見過ごせないポイントです。

作業員への理解促進

ウェアラブルカメラの導入は、作業員に監視されているという心理的な抵抗感を与える可能性があります。

導入の目的が安全管理の強化と作業効率の向上にあること、また個人の評価やプライバシー侵害を目的とするものではないことを説明し、理解を得るプロセスが不可欠です

まとめ

今回は、建設現場の安全管理におけるウェアラブルカメラの活用についてお伝えしました。

導入にあたっては、通信環境や運用ルールの整備といった課題を一つずつクリアしていく必要があります。

ウェアラブルカメラによって管理の死角をなくし、作業員が安心して働ける「労働災害ゼロ」の現場環境を実現しましょう。

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