
高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し安全対策のご提案をしています。
この記事では「フルハーネスのメーカー情報とピックアップ製品及びクチコミ」についてまとめてみました!
ぜひフルハーネス選びの参考にしていただければと思います。
フルハーネスの着用義務化への本格以降がいよいよあと10日ほどに迫っております。(本記事執筆2021/12/24現在)
いざ、フルハーネスを!と身構えている方が増え、今、フルハーネスの品薄状態が続いているとの情報も……。
※フルハーネス着用義務化への本格以降からすでに1年1ヶ月が経過しています。(2023/02/11修正追記)
そこで今回は、フルハーネスを販売している主なメーカーと独断でのピックアップ製品の口コミを簡単にまとめてみました。
フルハーネス選びの参考にしていただけますと幸いです。
※各メーカー様の順番に特別な意図はございませんので予めご了承ください
フルハーネスを販売しているメーカーと
主要製品のネット販売価格・口コミ
①サンコー株式会社
サンコー株式会社は安全帯・墜落防止機器のメーカーとして日本で初めてISO9001の認証を受けた一流メーカーです。
「タイタン」としてブランド認知度が高いことでも有名です。
TITAN PANGAEAハーネス(CANYON/HORIZON)

スタイリッシュなフォルムが特徴のPANGAEAシリーズは「2020年度グッドデザイン賞」を受賞しています。脚を大きく開きやすく、建設業ユーザー向けの製品です。腿ベルトの形状がV字タイプの「CANYON(キャニオン)」と、水平タイプの「HORIZON(ホライゾン)」の2種類を揃えています。
TITAN「PANGAEA」シリーズは公式ホームページにおいて「着る楽しさ」や「軽さ」を主張していることからか、口コミでも『軽く装着感が良い』『着け心地が良い』という意見があり、伸縮性に優れ、脱着が容易な点が高く評価されているようです。
D環も口が大きく、おしゃれで持ち歩きやすそうなスタッフバッグも付属しており、まさに欠点のないフルハーネスと言えそうです。
②株式会社TOWA
オーストリアとアメリカのロープメーカーやドイツの清掃用品メーカーなどを扱う日本正規輸入代理店です。
さらに海外メーカーの高度な技術と長年培ってきた知識と経験から現場に適した画期的な製品を開発しています。
消防庁や警視庁でも採用され、信頼性の高い製品を販売しています。
スカイハーネス フロントプラス

あらゆる業務に使用できる130㎏対応型ハーネスです。器具の軽量化や抜群の装着性能を実現し、フロントプラスは背部だけでなく胸部にも特殊カラビナを使用した前後アタッチメントでタラップの昇降時などでの使用も可能です。また、トリプルアクシス(3方向からの荷重)に対応する特殊なトリニティカラビナが採用され、安全性が高まっています。
株式会社TOWAは大手メーカーに比較して知名度は高くないものの、自衛隊やレスキュー等絶対的な安全性が必要とされる職種に選ばれているため、安全性が非常に高い製品であるといえます。
弊社では2021年よりTOWA社製のフルハーネス・ランヤード・安全ブロックを取り扱っております。
ご興味がございましたらぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!

【PR】おすすめのTOWA社製フルハーネス
消防庁・警視庁でも採用されている信頼性の高いTOWA社のフルハーネスをこちらのページでご紹介しています!
第1種・第2種ショック・アブソーバー付きランヤード、安全ブロック等もご用意がございますので、お気軽にお問い合わせください。
株式会社G-place 設備資材事業グループ
📞03-3527-2992
受付時間 9:00-17:00 [ 土・日・祝日除く ]
③藤井電工株式会社
藤井電工は昭和26年に設立され、安全帯の中では国内で圧倒的に知名度があり、そのシェアも6割を維持しています。
「世界基準のメイド・イン・ジャパン品質」を謳い、高い安心感と知名度を誇っています。
レヴォハーネス TH-508シリーズ

裏表で色が異なり、装着時のねじれが判断しやすく、バックルは赤いマーキングによって確実にロックを視認できます。腰部の交差部が可動することで身体にフィット作業性が高まります。また骨盤・足回りにベルトを配置し、包み込むような設計のため、落下時の衝撃荷重を分散、安心安全が確保できます。
高い性能を有しながら、コストパフォーマンスに優れているのが藤井電工の人気の秘密であり、TH-508シリーズは『軽くてつけてても気にならない』などの口コミから装着感が良い印象です。一方で『引っ張られて、動きにくい。足場屋には向いてない』という口コミもあり、使用する現場によって感じ方が異なるようです。藤井電工の安全帯は墜落時の人体にかかる衝撃力をかなり軽減することに成功しているとのことで、その知名度もあいまって「悩んだら藤井電工で!」といえる安定感がある製品と言えます。
④株式会社TJMデザイン
建築用ハンドツールのトップシェアを誇る会社で「TAJIMA(タジマ)」の名前で広く認知されており安心と信頼のイメージが根付いています。
フルハーネス参入の歴史は新しいですが、安全帯の分野でも新たな市場規模を広げています。
「ZA」シリーズ

体の動きを妨げないアクティブフィット構造に加え、肩に食い込まない46mm幅広ベルトが使用されています。ハーネスを胴当てベルトに直接取り付けられ、腰周りが広く使えます。腰に道具をたくさんつける方に最適なY型のタイプです。装着しやすい軽量アルミワンタッチ腿バックルも採用され、軽量感と安全性を兼ね備えています。
TJMデザインはワンタッチ式のフルハーネスを採用しており、使いやすいとの職人の声も多いようです。また、『タイタンに比べてベルトが柔らかくて着け心地が良い』『装着がしやすくフィットし、何より軽い』『足元がゆったりとして動きやすい』など装着感が良いとの口コミが目立ちました。また、サイズ感に関するレビューもいろいろあるので、購入を検討する場合は事前にしっかり確認した方がよさそうです。
⑤株式会社基陽
基陽は1975年創業のフルハーネス・工具袋・工具メーカーです。「職人さんの声に徹底的に寄り添う」という理念を掲げています。
業界初のナイロン工具袋を作ったメーカーとしても有名ですが、2005年からは安全帯も製造しています。
ノングラ(Non Gravity)シリーズ

「究極の優しさとは、軽さである」というコピーで、とにかく軽く動けるハーネスとして誕生したモデルです。クロスフィットパッドによるサイズ調整のサポートや裏表のわかりやすいカラーベルト、左右で色の違う脚部バックルなど、細部まで利用する人に優しいつくりとなっています。専用のショルダーバッグも使い勝手が良いようです。
安全性は確保しながら創意工夫を凝らしたデザインによってグッドデザイン賞も受賞しており、『デザインが良い』との口コミも見られました。また、基陽がフルハーネス・ランヤードに展開する「じゃばら」シリーズは、アルミ素材を使用しており軽量な上、通常時は短く収まって作業の邪魔にならないと評判のようです。ノングラシリーズには女性専用フルハーネスというラインナップがあるのも非常にユニークです。
⑥3M社
3M社は1902年にアメリカで設立された世界的化学・電気素材メーカーです。
日本では3M社製フルハーネスは2017年からの参入でしたが、本国での歴史は古く、墜落防止用製品は1940年から80年に渡り75か国以上に提供、フルハーネス製品は40年間で1,000,000個の出荷記録を持つまさに世界のリーディングカンパニーです。
3M™ DBI-サラ™ エグゾフィット™ ライト フルハーネス

胴部のベルト調整部が回転式ベルトアジャスター、パラシュート式ベルトアジャスターから選択でき、自分のやりやすい調整方法で使用が可能。回転式ベルトアジャスターはつまみを回すだけで簡単にベルトの長さ調整が可能、すばやく装着できて体にフィットします。パラシュート式は動作の邪魔になりにくく作業量の多い人に最適です。墜落防止時には骨盤全体に荷重が分散する、快適かつ安全な設計です。肩や股部はしなやかなベルト素材を採用しており、快適な着心地を実現しています。
製品の口コミでは『着脱が容易』『ハーネスの調整が楽』『動きやすい』等ベルト調整や身体のフィット感に関する高評価の口コミが多く見られました。3M社製のハーネスはどこかが切れたとしても破損がほかの箇所に伝わりにくい縫い方を採用したりと着心地・デザイン性・安全性が魅力のメーカーです。一部『緩みやすい』という口コミも見られましたので、できれば購入前に確認することをおすすめします。
⑦株式会社トーヨーセフティー
トーヨーセフティーは昭和35年に創業された東洋物産工業株式会社から販売部門が分社化し、設立された会社です。
保護帽,保護めがね,防じんマスク,墜落制止用器具,ベルトスリング等安全用品の設計及び製造を取り扱っています。
No.FGH-133

業界初の反射テープ織り込み(ステッチ入り)ベルト使用した胴ベルト一体型です。衝撃が集中する肩と太腿にパッドが装備され、墜落時の負担を軽減。付属のランヤードには53mmの大きい回転式フックが採用され、さまざまな場所に取り付け可能。フックが小さいことで困っている方や体の一部にかかる負担を軽減したい方におすすめです。
他社製品と大きく違い、胴ベルトがついているのが特徴的で『着心地がよい、体に合う』『格好いい』などデザインや装着感が良いという口コミが多く見られました。また、製品の特徴として肩パッドを採用していますが『肩に負担がかからない』というレビューもあり、胴ベルトの機能も含め身体への負担が小さいフルハーネスと言えます。
まとめ
以上、7つのメーカーとその代表製品シリーズをご紹介させていただきました。
2019年の労働安全衛生法施行令の一部改正に伴い、新規格に対応したフルハーネスの着用が必要となるのはご承知の通りです。
また、その完全移行は2022年1月2日からすでに始まっています。
フルハーネスの選定に際し、デザインや装着時のフィット感、軽量感、ワンタッチ式など、メーカーごとに様々な特徴が見受けられたかと思います。
もちろん、安全性をしっかりと確保できる点を第一に、ご自分にあったフルハーネスを見つけてみてはいかがでしょうか。

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