朝礼看板を電子化!デジタルサイネージを用いた電子看板で安全対策

ひらの

高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し高所安全対策のご提案をしています。
このコラムでは「サイネージ朝礼看板」に視点を向けて、安全対策を考えてみたいと思います。
ぜひご参考にしていただければと思います。

建設現場で毎朝行われる朝礼は、安全意識を高めるために欠かせない取り組みです。

実際に多くの事業者が、作業内容や危険箇所の共有、安全目標の確認を朝礼で徹底しています。

その際に掲示板として設置される朝礼看板ですが、近年「デジタルサイネージ看板」が注目されていることをご存じでしょうか。

アナログからデジタルへの切り替えによって、安全対策の強化が期待されています。

この記事では、朝礼看板をサイネージ化することによるメリットや注意点について解説します。

目次

朝礼看板とは

建設現場などの危険が伴う職場では、作業員への情報共有が事故防止の基本になります。

朝礼看板は、その日に行う作業内容や現場の危険ポイント、共有すべき注意事項をわかりやすく表示するために設置されます。

朝礼看板としてよく使われているのが、マグネットのパーツを使って内容を入れ替えられるホワイトボードです。

朝礼看板は、現場の安全を守るための情報共有ツールとして多くの工事現場で活用されています。

朝礼看板の課題

ホワイトボードなどのアナログ朝礼看板には以下のような課題があります。

  • 手書きによる情報更新に時間がかかる
  • 書き忘れ
  • 表記のばらつき
  • 視認性の低さ

こうした情報の不備があると作業開始後に認識のズレが生じ、事故につながるリスクが高まります。

特に作業内容が複雑になるほど情報の正確さと伝達スピードが重要となり、アナログ掲示だけでは対応しきれない場面も増えていきます。

デジタルサイネージ化された朝礼看板の効果

朝礼看板をデジタルサイネージに切り替えることで、従来の朝礼看板では得られなかった効果に期待できます。

ここでは主なメリットを3つに整理して紹介します。

情報の伝達ミスを防げる

先にお伝えした通り、アナログの朝礼看板では手書きによるミスや記入漏れ、伝達忘れなどが発生しやすく、安全情報の抜けが事故につながるリスクもありました。

デジタルサイネージであれば正確なデータをもとに情報を表示でき、フォーマットも統一されるため誰が表示しても内容にブレがありません。

表示できる情報例は以下です。

  • 本日の作業内容
  • 作業員名簿
  • 危険箇所の一覧
  • 天候・気温
  • 作業責任者の氏名

作業員の安全意識を高める

デジタルサイネージ看板は、色の変化や動きを持たせることが可能です。

毎日の情報更新に加えて、週単位・月単位での安全啓発コンテンツもスライド形式で挿入できます。

  • 安全標語の掲示
  • 過去の災害事例の紹介
  • 安全週間の告知

これまでの朝礼看板では見落とされがちだった情報も、サイネージによるデジタル表示で視界に入りやすくなるよう工夫されているため、作業員一人一人の安全意識を高める効果にも期待できます。

情報の記録が残る

サイネージは表示内容をデジタルで管理するため、表示履歴の保存が可能です。

いつ・どのような情報を表示していたか記録として残るため、以下のようなときに役立ちます。

  • 安全ミーティング時の報告資料
  • トラブル発生時の原因分析
  • 再発防止策の検討

こうした記録の蓄積は、現場の安全マネジメントを継続的に改善していくために重要です。

デジタルサイネージ朝礼看板導入時の注意点

デジタルサイネージを用いた朝礼看板は、運用を誤ると本来の効果を十分に発揮できません。

ここでは、導入時に特に注意すべきポイントを整理します。

設置環境への対応

デジタルサイネージは電子機器であるため、設置場所の環境に適した機種選定が欠かせません。

屋外に設置する場合は、防水・防塵性能を備えたモデルを選ぶ必要があります。

また、早朝から作業が行われる現場では、薄暗い時間帯でも視認性を確保できるように高輝度のディスプレイが望ましいでしょう。

電源・通信の安定性

デジタルサイネージを運用していくためには、安定した電源供給と通信環境の整備が必要です。

仮設現場では電源確保が難しい場合もあるため、設置前に配線計画を立てておかなければなりません。

インターネットを使って遠隔で表示内容を更新する場合は、LTEルーターやWi-Fiなどの通信環境も整えておく必要があります。

管理体制

最後に、運用面での管理体制も重要なポイントです。

誰が、どのタイミングで、どのように表示内容を更新するのか、また、ミスが発生した場合の修正フローをどうするのか。

こうした作業手順やフローを事前に明確に決めておくことで、導入後の混乱を未然に防ぐことができます。

まとめ

朝礼看板をデジタルサイネージ化すれば、アナログでは伝えきれなかった情報が補完できます。

設置や運用に一定の準備は必要ですが、現場の安全管理レベルを一気に引き上げてくれます。

デジタルサイネージを用いた朝礼看板は「情報の伝え方」の工夫によって安全対策につながる良い例と言えるでしょう。

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