キャットウォークは建築現場で重要!選び方のポイントは?

ひらの

高所作業時の事故を「ゼロ」に!
株式会社G-Place 設備資材事業グループの平野です。
弊社では現場での高所事故を防ぐべく、年間のべ50件以上の現場にお邪魔し高所安全対策のご提案をしています。
このコラムでは「キャットウォークの重要性と選び方」についてまとめてみました。
キャットウォークと言っても猫ちゃんの遊び場の方ではなく、屋根上や作業場を歩きやすくするための設備の方です!(笑)
屋根上での作業が必要となる建物オーナー様や事業者様のご参考になればと思います。

建築現場や折板屋根などの平坦でない屋根上での作業時には、安全に作業するために『キャットウォーク』を設置することがとても重要です。

もちろん個々の現場状況によって必要性には違いがありますが、キャットウォークは設置するメリットが非常に大きいのでぜひ建物の所有者様や事業者様には前向きに検討していただきたいと思います。実際、転落防止システムやフルハーネス型墜落制止用器具の導入が進んでいる現場でも、キャットウォークは重要視されていないと感じることが多いです。

この記事ではキャットウォークの特徴や重要性と、現場に合わせた選び方を紹介します。

目次

キャットウォークは建築用の足場

キャットウォーク(猫)のイメージ
猫用のキャットウォークのイメージ

キャットウォークとは「猫の歩くところ」というのが直訳ですが、この記事では建築等で作業や点検のために使用する狭い通路のことを指します。

近年の住宅建築では猫を飼っている人が、猫用の通り道を作る目的でキャットウォークを設計することもあります。しかし、もともとは建築の現場で作業担当者が使用する足場としての役割を果たしているものです。

屋根上や傾斜面で用いられる足場

キャットウォークは主に屋根上や傾斜面での作業の足場として使われています。

現場によっては天井から吊り下げてキャットウォークを設けることもあります。基本的に高所作業をするための安定した足場として用いられているのがキャットウォークです。

手すり柵を併設可能なら作業床となる

作業床がない場所で高所作業をするときには、フルハーネス型安全帯が必要になります。しかし、キャットウォークに手すり柵を設置した場合には作業床として認められるのでフルハーネスは不要です。

学校の体育館の天井から吊り下げたキャットウォークで床から10メートル以上離れていたとしても、手すり柵付きのキャットウォークならフルハーネスなしでも作業が可能ということになります。

キャットウォークはこのように法的に認められるくらいほどの安全性があります。

現場の安全のために重要なキャットウォークの選び方

屋根上に設置されたキャットウォークとハンドレール

キャットウォークは現場で安全に作業を行うために非常に重要です。

ただ、現場に設置するときにはどのような仕様のキャットウォークを選んだら良いか迷ってしまうこともあるでしょう。キャットウォークは高所作業の安全性を高めるだけでなく、作業効率も向上させられるのが特徴です。

ここでは費用対効果を最大化できるキャットウォークの選び方を解説します。

①墜落・転落の事故防止を重視する

落ちる人のイラスト

まずは墜落や転落などの事故防止を重視して、キャットウォークを選ぶのが重要です。

キャットウォークを設置する現場でどのような事故が起こり得るかを考えて、リスクを減らすように選びましょう。

例えば、滑りやすい屋根の上にキャットウォークを設置すれば、悪天候でも転落のリスクが低くなります。悪天候の場合には歩きやすくて滑らない足場として設計された歩廊を設置するのが適切です。

手すり柵も設置できるとさらに高い安全性を確保できます。

また、屋根では歩廊としてのキャットウォークを設置することで、作業者が通行できる箇所を明確化できます。端に行くと滑りやすい形状の屋根の場合にも、安全性の高い場所にだけキャットウォークを設ければリスクが低くなります。

墜落や転落のリスクは現場によって違うので、リスク要因を検討して適切な資材を選んで設置するのが大切です。

②設置環境に合わせたサイズ・形状を選ぶ

仮設の足場

設置環境によって、キャットウォークのサイズや形状を選ぶのは重要なポイントです。

キャットウォークを設置する際には作業場所での動きやすさや疲れにくさを重視し、作業する人の負担を軽減することで安全性が高まります。狭い場所だからキャットウォークを設置できないと考えてしまいがちですが、製品によって狭くても問題なく設置可能です。

狭いところを迂回してキャットウォークを設置したために作業効率が低下したり、危険を伴う作業をしなければならなかったりする場合もあります。

設置環境に合わせて設置できる製品もあるので、作業の安全性と効率を重視して選びましょう。

③設置しやすさを考慮する

キャットウォークの設置しやすさも重要な要素です。

例えば、屋根にキャットウォークを設置する際に、屋根に穴を開けて固定しなければならない製品もあります。このようなケースでは工数がかかるだけでなく、屋根が傷つくので依頼主から断られる場合もあるでしょう。

依頼主の判断でキャットウォークを設置できなかったら、現場の作業担当者は大きな危険にさらされてしまいます。屋根であれば穴を開けずに短時間で取り付けられるキャットウォークが理想的です。

設置環境によってどのような仕様のキャットウォークが良いかは異なりますが、低コストで設置できる製品を選ぶのがおすすめです。

まとめ

キャットウォークは高所作業をするときに、移動をスムーズにして転倒を防止したり、足場を安定させる上で欠かせないものです。

建築業界では足場を確保する方法として頻繁に用いられています。キャットウォークに手すり柵を設ければ高所作業でもフルハーネスなしで作業することが可能です。

安全性の高い作業環境を用意する上でキャットウォークは重要なので、作業現場に合わせて設置しやすい製品を選んで活用しましょう。

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